徳島県内には酒蔵が現在20軒あり、どこの酒蔵も地元の素材にこだわり、個性溢れる酒造りに励まれています。今回はその中でも最古の酒蔵として名が知られている『鳴門鯛』についてご紹介していきます。
『鳴門鯛』について

徳島県産の素材で醸された、万能タイプの食中酒
『鳴門鯛』は徳島県産の酵母と酒米を用いて造られた、徳島県の魅力たっぷりな日本酒です。
ラベルには、激流を泳ぐイキの良い鳴門鯛が描かれ「鳴門海峡の激しい激流を泳ぐ鳴門鯛の如く、端麗優雅でかつ美味であるように」との思いを込めて、『鳴門鯛』と命名されました。
気になる味わいは、それぞれの銘柄によって違いがありますが、『鳴門鯛』の中で共通しているのは香り・旨味・酸味のバランスが綺麗に整えられ、料理との良い相乗効果を生み出してくれるテイストが特徴です。
酒蔵:本家松浦酒造について
徳島県内は四国遍路の玄関口として栄えた撫養(むや)街道沿いに酒蔵を構え、鳴門鯛ブランドの銘酒を造り出しています。歴史的には県内最古とされ、創業1804年と約200年以上にわたって酒造りを続けています。
そんな古い歴史を誇る松浦酒造では現在、日本酒の製造に加えて焼酎からリキュールなど数多くの酒類を醸造中です。さらに日本酒の蔵元があまり手掛けないような、すだちや梅酒を活かしたスパークリングタイプの缶酒の製造もされています。
『鳴門鯛』の人気銘柄5選
ここからは『鳴門鯛』の数ある商品の中から、おすすめの日本酒5種類をご紹介していきます。
鳴門鯛 純米大吟醸

徳島県産酵母と共に、徳島県の地で育てられた「あわいちば山田錦」を48%まで磨き上げた酒米を使用。良質な酒米だからこそ引き出せる甘味&旨味の特徴が詰まった純米大吟醸酒です。
口に含むと、鼻からスッと抜けるような軽快な酸味と、口の中に広がるようなコクも十分に楽しむことができます。「Kura Master2019」の純米大吟醸部門において金賞を受賞するなど人気がある代表銘柄です。フルーティーさを感じる酒室なので、辛口な日本酒が苦手な人にもおすすめです。ご贈答用としても喜ばれますよ。
ナルトタイ Onto the table 純米大吟醸

徳島県産の酒米で醸されている純米大吟醸酒です。先ほど紹介した『鳴門鯛 純米大吟醸』とは異なり、バナナのような濃醇な甘い香りと繊細な味わいが特徴です。程よく甘口で飲みやすい味わいに仕上げられています。
熟成感のあるトロッとした酸味のある香り。飲んでみれば香りの通り、コクのある酸味。冷酒はもちろん燗酒にしても抜群に美味しく頂くことができます。
鳴門鯛 純米吟醸

『鳴門鯛 純米吟醸』は、白ワインを彷彿させるかのようなフルーティーで華やかな香味が特徴的な日本酒です。
味わいは甘めで後口はスッキリとして重たくないテイストなので、日本酒に馴染みの無い人や女性でも飲みやすく、多くの日本酒ファンから支持を得ています。
パスタや鯛のカルパッチョといった洋食料理と合わせて愉しむとよいでしょう。
鳴門鯛 純米超辛口 巴

酒米に山田錦を仕込んで醸造された、全量山田錦の純米酒です。「超辛口」という名前にふさわしいような鋭いキレが自慢の一本。一口飲んでみれば、分かりやすいほど膨らみのあるお米の旨味が感じられ、後味はスッと余韻を残さず消えるような味わいです。
高知県の辛口淡麗に近いキレ具合なので、焼き魚やお刺身といった脂ののった料理とは好相性ですよ。
鳴門鯛 純米吟醸 LED

鳴門鯛ブランドのなかでもトロピカルな果実感とジューシーさが特徴的な日本酒です。これは徳島県が独自開発した「LED夢酵母」が使われているから実現できた味わいです。この酵母を加えることで甘酸っぱく、飲み心地の良い味わいに仕上がります。
推奨の飲み方は、冷酒ぐらいの温度まで冷やし、ワイングラスで味わいましょう。ヨーグルトのような甘酸っぱい香りと、それを助長するかのような爽やかで優しいリンゴ香が加わり、今まで体験したことのない面白い味わいが楽しめますよ。
鳴門鯛はどこで買うことができる?
製造蔵である鳴門鯛のオンラインショップをはじめ、徳島県内のスーパーマーケットや関西圏、東京などの酒販店などで購入できます。またAmazonや楽天といった通販サイトでも購入可能です。
まとめ
今回は徳島県の日本酒『鳴門鯛』についてご紹介してきました。
同じ酒蔵でも旨味がしっかり感じられる日本酒から、香りに特徴があるものまで、幅広いタイプの日本酒が揃っています。ぜひ飲み比べて、あなたのお気に入りの1本を見つけてみてください。