「オリオンビール」や「泡盛」で有名な沖縄ですが、近年クラフトビールが人気なのを知っていますか?
その沖縄のクラフトビール界を引っ張っているのが、沖縄のヘリオス酒造です。「地域に根差した酒のエンターテイナー」をコンセプトに、100年先につながる酒造りをしています。
沖縄にあるクラフトビールの中でも長い歴史を持つヘリオス酒造のビール。今回はそんなヘリオス酒造の特徴やおすすめの商品を紹介しますので、ヘリオス酒造のビールが気になっている人は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。
ヘリオス酒造とは?
ヘリオス酒造は1961年に創業し、サトウキビを原料にしたラム酒の製造から始まりました。
現在は泡盛やリキュール、そしてクラフトビールなど多数のお酒を作っている総合酒造です。ゴーヤーやシークヮーサーなど沖縄ならではの食材を使用したビールを作っており、その人気は全国に広がっています。
1996年具志頭村にビール工場を設立し、その後は沖縄県内に直営店をオープンさせました。2020年には岩手県にあるビール工場の運営を開始、2022年には那覇空港内にブルワリーをオープン予定など、その進化に日々目が離せないクラフトビールです。
ヘリオス酒造の特徴は?
その特徴はなんと言っても本物にこだわっていることです。使用される水や主原料はもちろん、資源の再利用や太陽光発電の導入、着色料・保存料を一切使用しないなど、環境と人に配慮した酒造りを行っています。
また、地元沖縄の食材を原料にしていること、沖縄をイメージしたお酒づくりをしていることも特徴のひとつです。沖縄の歴史と文化を継承し、沖縄の土や専用のオーク材で作られた樽で熟成させているお酒もあります。
以前は酒造見学が行われていましたが、2022年11月現在はコロナウィルス感染対策のため行われていません。コロナ禍が明け、再開した際にはぜひ訪れてみてくださいね。
ヘリオス酒造のおすすめのビールは?
沖縄らしさが溢れるヘリオス酒造のクラフトビール。その中でもおすすめのビール4つ紹介します。
ゴーヤーDRY

その名の通り、原料に沖縄の太陽を浴びて育ったゴーヤーを100%使用したビールで、インターナショナル・ビアコンペティションで金賞を受賞しました。
「ビールにゴーヤー?」と不思議に思う人もいるかもしれませんが、ホップとの相性がとてもよく、飲みごたえのある1本です。
一口目で感じられるホップの苦味が引いた後、少し遅れてゴーヤーの苦味がやってきます。このタイムラグはゴーヤーDRYならではのおもしろさ。ゴーヤーが好きな人、苦味が効いたビールが好きな人にぜひ飲んでもらいたい商品です。
シークヮーサーホワイトエール

小麦麦芽と沖縄産のシークヮーサーを使用した、南国沖縄らしいビールです。
蓋を開けた瞬間から柑橘系の爽やかな香りが楽しめます。その飲み口はとても軽やか。シークヮーサーの酸味がさっぱりとしており、苦味があまりありません。サワーのように飲みやすいので、女性やビール初心者の人にもおすすめです。
青い空と海のビール

その名前の通り、沖縄の青い空と海をイメージしたビールです。
南ドイツスタイルの小麦麦芽を使用しており、バナナのようなフルーティーな香りとまろやかな味わいが特徴です。無ろ過で作られているので、その飲み口はとてもまろやか。ビールの苦味が苦手な人にも飲みやすい1本です。
ビールのラベルにも記載がありますが、このビールは泡まで美味しく飲めるので、ぜひグラスに注いで楽しんでください。
メーテルのヴァイツェン

岩手県にある沢内醸造所で作られているビールです。
その特徴はパッケージのデザイン。ビールの名前にもあるように、銀河鉄道999に登場するメーテルが描かれています。パッケージに興味を持つ人も多いのではないでしょうか?
味はメーテルをイメージしたエレガントでリッチな味わいで、苦味が少なくフルーティー。こちらもビールが苦手な人や、女性におすすめのビールです。
まとめ
沖縄を拠点に生産していたヘリオス酒造ですが、2020年4月、岩手県にある銀河高原ビールの沢内醸造所を取得し、生産体制の拡大を始めました。奥羽山脈の天然水で作られたビールはバラエティが豊富で、沖縄とは違った世界観を楽しめます。
また、2022年12月には、那覇空港内にレストランが併設されたブルワリーがオープンします。これは日本初で、世界でも珍しい試みです。那覇に到着してすぐ飲んでもいいですし、旅行の余韻に浸りながら帰りに飲んでも旅の思い出になります。空港で出来立てのビールが飲めるのは嬉しいですよね。
ヘリオス酒造のビールは沖縄の居酒屋や県外の酒屋などで購入できます。「沖縄に行くのは少し遠い」と思う人は、ぜひお家で飲んで、沖縄気分を味わってくださいね。