「お酒を飲むと顔が赤くなるのはなぜだろう?」
「お酒を飲んでも顔が赤くならない対策はあるのかな?」
今回はこんな疑問や悩みをもつ方に向けて、お酒を飲むと顔が赤くなる原因と赤くなりにくくする対策を解説していきます!
お酒を飲むと顔が赤くなるのはなぜ?
お酒を飲むと顔が赤くなる現象を「アルコールフラッシング」といいます。
アルコールフラッシングの原因は「アセトアルデヒド」という物質です。この物質は、アルコールが肝臓で分解される時に発生する毒性の物質です。アセトアルデヒドが体内でうまく分解されず、血管が拡張することで顔が赤くなります。
そのほかにも、お酒を飲んだ時に起こる吐き気や頭痛、動悸などの不快な症状もアセトアルデヒドが原因といわれています。
お酒を飲むと顔が赤くなりやすい人となりにくい人の違いは?
お酒を飲むと顔が赤くなりやすい人となりにくい人の違いは、アセトアルデヒドを分解する酵素の強さです。
アセトアルデヒドを分解する酵素の強さには3種類あります。
- 活性型:酵素の働きが強い
- 低活性型:酵素の働きが弱い
- 非活性型:酵素の働きがない
低活性型・非活性型の人はアセトアルデヒドが体内でうまく分解できないため、お酒を飲むと顔が赤くなりやすくなります。この分解酵素の強さは遺伝子によって変わります。
お酒を飲んで顔が赤くなる人はガンになりやすい?
お酒を飲んで顔が赤くなりやすい人が過度な飲酒をすることで食道がんになるリスクが高くなるといわれています。
アセトアルデヒドを分解する酵素が弱い・ない人は毒素が体内に蓄積されやすいためです。お酒が弱い人は健康のためにもお酒との付き合い方を工夫する必要があります。
もちろん、お酒が飲める体質であっても過度な飲酒は健康に害を及ぼすことに変わりありません。
お酒が飲める人も飲めない人も健康には気をつけた上でお酒と付き合いましょう。
お酒を飲んでも顔が赤くなりにくくする対策は?
お酒を飲んでも顔が赤くなりにくくする方法を紹介します。
水分をしっかりとる
水分をしっかりとることが大切です。水分は体内でアルコールを分解する際に必要になるからです。
また、水分をとることで血中のアルコール濃度を下げてくれます。アルコールを摂取することによる利尿作用で水分を失いやすくなっているので、脱水予防にもなります。
お酒を楽しみつつ、合間にお水を飲むようにしましょう。
空腹のままお酒を飲まない
食事と一緒にお酒を楽しみましょう。空腹の状態でお酒だけを飲むとアルコールが体に吸収されやすくなります。
お酒と一緒に食べると良いおすすめの食べ物はこちらです。
- 高タンパクの食べ物:鶏肉・魚・豆腐・えだまめなど
- 高脂質の食べ物:チーズ・ナッツ類など
- タウリンを多く含む食べ物:イカ・タコ・エビ・ホタテなど
- ビタミンB1・B12を含む食べ物:豚肉・貝類・レバーなど
これらの栄養素を多く含む食べ物はアルコールの分解を助け、お酒を飲んだ時に起こる不快な症状や二日酔いの予防にもなります。
お酒のおつまみを選ぶ時にはこれらの栄養素を意識してみてください。
お酒を飲む量を調節する
自分で許容できるお酒の量を超えないように気をつけましょう。あたりまえですが、たくさんお酒を飲めば酔いやすくなり、体への負担も大きくなります。
自分の体調をみながら、お酒を飲む量を調節しましょう。
お酒を飲むペースを調節する
お酒はゆっくり飲むのがおすすめです。ゆっくり時間をかけて飲むことで飲み過ぎを防ぐことができます。
またアルコールの吸収も緩やかになるため、酔いにくくなります。
まとめ
今回はお酒を飲むと顔が赤くなる理由と赤くなりにくくする対策について紹介しました。
お酒を飲むと顔が赤くなるのは、アルコールを分解する時に発生するアセトアルデヒドという物質が原因でした。
今回紹介した顔が赤くなりにくくする方法を試しつつ、自分の体質に合わせてお酒を楽しんでください!