瀬戸内海で一番大きな離島、淡路島。この島で造られているクラフトビールが「あわぢびーる」です。
豊かな自然と穏やかな海に囲まれて造られたビールは、島の環境と地元の食材を活かした柔らかなテイストが特徴。
国際コンテストでの入賞も果たしています。現在は淡路島のお土産としてだけではなく、旨いビールとして全国に人気が広がっています。
この記事では、あわぢびーるの歴史や製法、おすすめのビールについてご紹介します。
あわぢびーるについて

「島時間が育てる、世界に一つのクラフトビール」をコンセプトに、淡路島産の原材料から造られているビールです。
あわぢびーるが生まれたきっかけは「淡路島の豊かな環境を活かして何かを始めたい」という思い。1998年4月、淡路海峡大橋の開通とともに発売されました。
仕込みから瓶詰めまで全ての工程をプロの職人が行い、時間と手間を惜しまず造られたビールは工芸品と呼ばれるほど。
2018年にはインターナショナルビアカップで『あわぢびーる ピルスナー』が金賞、『あわぢびーる アルト』が銅賞を受賞しました。
あわぢびーるの特徴は?
あわぢびーるについて、淡路島の土地にこだわったビールづくりをご紹介していきます。
音楽をビールに聴かせる「アイランド製法」

「アイランド製法」という、淡路島の海岸で録音した波の音を聴かせながら発酵させるユニークな製法で、あわぢびーるは作られています。
ビール酵母に波音を聴かせながらゆっくりと発酵させることで、淡路島ならではのフレッシュなビールが誕生します。
2017年に導入されたこの製法。同年「あわぢびーる 淡路米仕込みピルスナー」がアジア・ビアカップで入賞を果たしました。
非加熱・無濾過仕込み
あわぢびーるは非加熱、無濾過で仕込んでいます。
一般的なビールとは違って加熱処理をしないので、あわぢびーるはビール本来の味や香り・コクを楽しむことができます。
あわぢびーるのこだわりはほかにも。淡路島の水を使用しホップは造りたいビールに合わせて仕入れているというところにもこだわりが感じられます。
また地元でとれたレモンやライムなどの柑橘類も使用しており、その時によって飲めるビールが違うので、気になる商品はぜひ飲んでみましょう。
あわぢびーるのおすすめ4種類
個性ある定番のビールから地元の食材を使用したものまで、さまざまなビールがあるあわぢびーる。
その中でもおすすめのビールを紹介していきます!
あわぢびーる ピルスナー

クセがなく飲みやすいピルスナーは、あわぢびーるの中でも人気のビールです。
爽やかでくせのない苦みと、すっきりとしたのど越しなので、クラフトビール初心者の人にもおすすめ。
香り高いアロマホップを使用し、低温で長期熟成されているので、ビール本来の味わいと香りを楽しむことができます。
ビール特有のクセが少ないので食事と一緒に楽しむのがおすすめ。和食にも洋食にも合い、特に揚げ物との相性は抜群です。
あわぢびーる アルト

アルトとは、カラメル麦芽と呼ばれる、強めに乾燥させて色を濃くした麦芽を使用したビールです。
特徴は、常温に近い温度で発酵させることによって生まれる、強いコクと香ばしさ。
ホップの苦味のバランスもよく、ビール好きな人に飲んでもらいたい1本です。
おすすめはイタリアンやフレンチ。特にお肉を使った料理や、スパイスが効いた料理を合わせて飲んでみてください。
あわぢびーる ヴァイツェン

ヴァイツェンは、フルーティーな香りが特徴のビールです。
小麦麦芽の使用率を高くすることでヴァイツェン特有の苦味が少なくなっているので、クラフトビール初心者の人にもおすすめ。
見た目は白みがかった琥珀色で、柔らかな味わいなので、どんな料理にもよく合います。
おすすめの料理はバーニャカウダやサラダなどさっぱりしたおつまみ。また、ナッツとの相性もいいので、家でゆったりしながら飲むのもおすすめです。
あわぢびーる 島レモン

ヴァイツェンをベースに、淡路島のアレンユーレカレモンを使用したビール。香料などは一切使われていません。
爽やかな香りとすっきりとした飲み口なので、特に女性からの人気が高く、ビールが苦手な人も飲みやすい味わいです。
お好みでレモンを絞り、味の変化を楽しみながら飲むのもおすすめ。イタリアンやフレンチとの相性が抜群です。
おわりに
波の音を聴かせたり、非加熱・無濾過で仕込んでいたり、個性のあるクラフトビールを造っているあわぢびーる。
淡路島の環境を100%活かしたビールは、他にない味わいを楽しむことができます。
あわぢびーるのカラフルなラベルは淡路島の明るいイメージを表現し、古き良きアメリカのような雰囲気。このラベルも人気の理由のひとつで、今では有名な玉ねぎと並び、人気のお土産になりました。
もし淡路島で飲むときは、淡路島バーガーと楽しむのもおすすめです。淡路島の食材を知ってほしいという思いから生まれた淡路島バーガーは、お店によって使われる食材が異なるので、食べ比べてみたくなるほど。
この他にも島の豊かな環境で採れた食材がたくさんあるので、ぜひ島の特産品と一緒にあわぢびーるを楽しんでみてください。